マンガ大賞を受賞した人気漫画『メダリスト』がアニメ化!いつから放送が始まる?


出典:[TVアニメ「メダリスト」公式サイト]( https://medalist-pr.com/)

『メダリスト』はつるまいかだによるフィギュアスケートをテーマにした漫画で、2020年から『月刊アフタヌーン』で連載が始まりました。

本作はつるまいかだのデビュー作品にも関わらず、フィギュアスケートを通して少女たちが戦う姿や成長する姿が大きく反響を呼び、2022年に「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門第1位に輝きました。

ほかにも、同年に「第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で3位を受賞、翌年の2023年には第68回「小学館漫画賞」一般向け部門を受賞しました。

そんな注目を浴びている本作ですが、2023年の5月にテレビアニメ化が発表され、さらに注目が集まっています。

本記事では、そんな『メダリスト』のアニメ化情報や魅力について徹底解説。

アニメ放送を待ち望んでいる方はもちろん、本作を知らないという方もアニメの放送に備えてチェックしてください。

『メダリスト』がアニメ化決定!放送はいつから始まる?

本作は2023年5月にテレビアニメ化が決定し、期待度が高い作品だけにいつからアニメが始まるのかファンの中でも度々話題になっていました。

しかし、現在、放送日時に関して公式から発表は出ておらず、放送時期は未定です。

アニメ化発表の時期から考えると、2024年あたりに放送されるのではないかと考えられますが、このあと後述する制作会社の問題でアニメが制作されるか翳りが出てきています。

アニメ制作会社はどこ?

制作会社はENGI

『メダリスト』の制作会社は『宇崎ちゃんは遊びたい!』や『「艦これ」いつかあの海で』を制作した「ENGI」です。

ENGIは『宇崎ちゃんは遊びたい!』や『旗揚!けものみち』など作画が良いといわれる作品がある一方、『「艦これ」いつかあの海で』や『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』など一部の作品では作画が微妙だったといわれることも。

そのため、フィギュアスケートという動きが多彩で作画が重要になる本作では、ENGIの作画を心配する声も上がっています。

また、それだけでなく、放送スケジュールを心配する声も目立ちました。

ENGIは『「艦これ」いつかあの海で』で放送を1年延期して話数を短縮した後、放送当日に放送延期を発表したことがあります。

この一連の流れから、「本作でも同じようなことになるのでは」と不安の声が上がっているのです。

ENGIが債務超過になりアニメ化に危機の噂も

ENGIに対する不安要素は作画や放送スケジュールだけではありません。

2023年3月期の決算が最終損失1億9600万円と赤字転落になり、債務超過になったことが2023年6月に判明します。

そして、この影響を受けてか2023年に放送予定だった『Unnamed Memory』が制作の都合で2024年の放送へ変更になりました。

このようにENGIにはさまざまな不安要素がありますが、2023年10月19日には5ヶ月ぶりにペアビジュアル公開やメインキャストの発表など、アニメに関するニュースが更新されました。

アニメ制作は進んでいるようなので、無事に作品を完成させてくれることを祈りましょう。

『メダリスト』の登場人物を紹介

結束いのり(ゆいつか いのり)/春瀬なつみ

本作の主人公で、フィギュアスケートクラブ「ルクス東山FSC」に所属する小学5年生の女の子です。

姉がフィギュアスケートを習っていたことに影響され、自身もフィギュアスケートをやりたいと思うようになりました。

いのりは母親からは優秀な姉と比べられ、周りからは「何もできない」と評価された経験から、自分には何もないと自信を失っていました。

しかし、大好きなスケートを誰よりも上達して自分を恥じたくないとスケートにかける執念は誰よりも強いです。

コーチになる司との出会いによって彼女の天賦の才は開花していき、オリンピックで金メダルを獲ることを目標に成長していきます。

明浦路司(あけうらじ つかさ)/大塚剛央

元アイスダンスの選手で、いのりのコーチになる26歳の男性です。

もともと、アイスダンスの選手で全日本選手に出場する実力を持っていましたが、現役を引退しアイスショーの面接を受けるも決まらず悩んでいました。

そんななか、いのりに出会い、彼女の境遇を過去の自分と重ね、彼女のコーチになる決心をします。

性格は明るくすぐに全力でいのりのことを褒めるポジティブな性格ですが、一方で確かなスケート技術を持っているにも関わらずその自覚がなく、自分が全日本選手に出場できたのはペア相手だった瞳のおかげだと考えるネガティブな面も。

いのりのコーリとなり一緒にオリンピックで金メダルを獲ることを目標に、コーチとして成長していきます。

狼嵜光(かみさき ひかる)

いのりたちが出場する「ノービス」クラスの天才少女で、いのりと同い年の女の子です。

高難易度のジャンプ構成で初出場ながら全日本ノービスBで優勝し、一躍有名選手となりました。

元天才フィギュアスケート選手の夜鷹純(よだかじゅん)がコーチについていますが、彼が「僕が何もしなくても何らかの形で世界に見つかり日の下に引っ張り出される」と感じるぐらいの才能や実力を持っています。

いのりは光と出会うことで「世界一になりたい」という思いを司に打ち明け、その夢を叶えるために2人でオリンピックの金メダルを目指し始めます。

夜鷹純(よだか じゅん)

元天才フィギュアスケート選手の男性です。

表向きでは光のコーチを鴗鳥慎一郎(そにどり しんいちろう)が務めていることになっていますが、実際は純が務めています。

選手時代は出場する大会ですべて金メダルを獲得していたという偉業を成し遂げた人物で、司は彼に憧れてスケートの世界へ進みました。

まだまだ謎の多い人物ながら、光とともにいのりと司の前に立ちはだかるライバルのひとりです。

『メダリスト』のあらすじをネタバレ紹介

何もない少女とプロを諦めた元スケート選手が師弟関係へ


司はアイスダンスの選手を引退し、アイスショーの面接を受けるも落ち続ける日々を送っていました。

そんななか、ミミズと引き換えにスケートリンクに入れさせてもらっているいのりと出会います。

いのりは司との出会いをきっかけにスケートを習うため、母親とスケートリンクを訪ねるました。

しかし、母親はいのりのことを「何もできない」と言い諦めさせる気でいます。

司の一言をきっかけに試しでいのりをリンクで滑らせてみると、彼女は飲み込みが早くスケートの才能がありました。

それでも母親は姉がスケートを挫折した経験から、いのりを諦めさせようとします。

しかし、いのりはスケートへの執念が強く諦めません。

司はそんないのりを自分の境遇と重ね、彼女のコーチになることを決心し、母親を説得していのりと司は師弟関係になりました。

天才少女との出会い

いのりはスケートを習い始めすぐに大会出場に必要なバッジテストを受けることを決めます。

バッジテスト当日、初めてのことに不安になるいのりは不安な気持ちを抑えるため、好きなミミズを探していました。

そんななか、彼女はお姫様のような服を着た狼嵜光と出会います。

仲良くなる2人ですが、鴗鳥理鳳(そにどりりおう)が乱入し、その場ではお別れしました。

しかし、バッジテストに合格した後日、スケートリンクで2人は再び出会い、そこでいのりは光が自分と同い年の天才少女と呼ばれる狼嵜光だと気づきます。

いのりは天才少女の光との出会いをきっかけに、司へ世界一になりたい気持ちを伝え、そのために助けて欲しいとお願いをしました。

司もその気持ちを受け止め、2人はオリンピックの金メダルを目標に歩み始めます。

いよいよ大会出場へ

早速2人は名港杯と呼ばれる大会へ出場を決め、初出場で優勝を目指します。

しかし、そんな2人の前に立ちはだかるのが三家田涼佳(みけたりょうか・通称ミケ)と那智鞠緒(なちまりお)の師弟です。

いのりはライバルの登場に焦り大会へ向けてどう練習を積むのか悩みますが、自分で方向性を選択し、いよいよ大会当日を迎えます。

大会当日、いのりは転倒するも笑顔で演技を終え、そんな彼女の演技を見たいのりの母親は初めていのりの強さに気づき涙を流しました。

そして、演技を終えたいのりと話し、オリンピックのメダリストになる彼女の夢を応援する決意をします。

一方、ミケはジャンプをミスしたことで得点を逃し惜しくも3位に終わります。そして、初出場ながらいのりが1位に輝きました。

この大会以降も、オリンピック金メダリストを目指し、いのりと司は次々と大会へ出場していきます。

マンガ大賞を受賞した『メダリスト』の魅力とは?

何もない少女が掴んだ一つだけのもの

いのりは母親には優秀な姉と比べられ、周りには「バカ」や「何もできない」といわれ続けてきました。

いつかスケートで見返したいと思っていても、実際はスケートを習ったことがなく、自身でも自分には何もないと思っています。

そんななか、誰にも負けないくらい好きなものがあって、上手にできることがあって、自分を恥ずかしくないと思いたいと、スケートをやりたい気持ちを母親に訴えます。

そんないのりの姿を見て司が後押しをし、いのりはスケートというただ一つだけのものを掴み磨き上げます。

勉強やそのほかのことも何もできない少女が直向きにスケートを頑張る姿には、思わず胸を打たれ、一芸に秀でる大切さを教えてもらえるでしょう。

選手の少女たちのスケートにかけるアツイ想い

いのりがスケートにかける思いや執念もアツイですが、スケートへ並々ならぬ思いをかけるのはいのりだけではありません。

いのり以外の少女たちもそれぞれフィギュアスケートに対してアツイ想いを持っています。

例えば、八木夕凪(やぎゆうな)は光に取られたクラブ内のNo.2の奪還を目的に滑り、大和絵馬(やまとえま)はスランプを克服し積んできた努力を証明するために滑っていました。

スケートリンクではさまざまな思いがぶつかり合い、そんな思いが乗った彼女たちの演技は時に感動や涙を誘うでしょう。

選手を作り上げていく取捨選択

いのりは初めて出場する大会の中で、演技のクオリティが落ちる代わりにテクニック習得に賭けるか、クオリティを守る代わりに必勝できないリスクを負うかで悩みます。

選択を迫られ司の意見を聞こうとしますが、司はひとつひとつの選択が選手を作り上げると言い、自分の選択を軽んじてはいけないと伝えました。

この司の主張はスポーツ選手だけでなく、どんなことにも言えることです。

日々の私たちは過去の私たちが選んだもので形成され、未来の私たちは今の私たちが選んだもので形成されます。

そんななか、他人が選んだ選択ばかり選んでいては、他人が選んだ自分になってしまい、自分という存在を見失ってしまうでしょう。

司の発言は、どんな自分になりたいのか自身で選択する大切さを教えてくれます。

まとめ

『メダリスト』は原作がさまざまな賞を受賞し注目を浴びていますが、アニメ化にはいくつかの不安要素が付き纏っているようです。

しかし、もしアニメ化に成功すればあらゆる魅力が詰まった作品なので、話題の作品となるでしょう。

原作はすでに9巻まで発売されているので。アニメが始まるまでは原作で予習してみるのがおすすめです。

  • 見たいアニメがアニクラで作れる!

    『アニクラ』はアニメ専門のクラウドファンディングサイト。「あのマンガのアニメが見たい…」「あのアニメの2期が見たい…」という夢を、クラウドファンディングで叶えてみませんか?

    アニクラは、愛する作品を多くの人に届けるお手伝いをします。
    アニクラについて詳しく知る


この記事を書いた人
林星来(@seira_hayashi)

プロフィール文:2023年より本格的にWEBライターとして活動中。幼い頃にたまたま見た深夜アニメをきっかけにアニメオタクの道へ。ジャンルを問わず放送中のアニメから過去作まで毎日アニメを見ています。人生で最も影響を受けた作品は『コードギアスシリーズ』。

関連記事

コメント

  • コメント ( 2 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. 匿名

    名古屋人としては地元が舞台の漫画作品が大ヒットしてて嬉しい!しかもフィギュアスケートが題材ならスケート王国の愛知県にピッタリじゃないですかww
    同じく地元が舞台の五等分の花嫁に続く覇権アニメになってほしいですね★

  2. 匿名

    ENGI作品の作画や放送延期に不安を述べる方がいますが、私は大丈夫だと思います。なぜなら、今までのENGI作品はほとんどがコロナ禍に制作されています。コロナ禍ではENGIに限らず、どの制作会社もスタッフのコロナ陽性による自宅待機で制作中断・遅延に悩まされ、作画崩壊や放送延期に追い込まれました。しかし、コロナも五類に移行し本格的に経済活動が再開した現在ではその様な心配もありません。つまりこれからがENGIの本領発揮といったところでしょう。