「ヤバい方のパプリカ」ってなに?観ると頭がおかしくなる?

「パプリカ」と聞くと何を思い浮かべますか?

野菜のパプリカを思い浮かべる人、米津玄師とFoorinの音楽を思い浮かべる人もいるでしょう。

もう1つ、ネット上で「ヤバい方のパプリカ」と称される作品があることをご存じでしょうか?

今回紹介する作品は、そんな「ヤバい方のパプリカ」、奇才・今敏(こん さとし)監督によって手掛けられた劇場アニメ映画です。

2007年に公開された本作品ですが、その中毒性から未だに話題に上がることがあり「観るマリファナ」や「観ると頭がおかしくなる」とまで言われることも。

かなりクセが強い作品で、イロモノ扱いされることも多い本作ですが、基本軸がしっかりとあるSF作品となっていて、不気味な世界観を表現する音楽と作画など、見どころも非常に多い作品です。

この記事では、内容のネタバレも含めて、映画パプリカという作品の魅力を紹介していきます!


© マッドハウス/ソニー・ピクチャーズ
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夢の世界を舞台にしたSF作品!いつか実現されるかもしれない科学技術?

精神医療総合研究所の千葉敦子は、天才科学者である時田浩作の発明した夢を共有する装置・DCミニを使用して、性格も容姿も全く別人の夢探偵パプリカとなって患者の夢に入り込むことで極秘のセラピーを行っていました。

ある日そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになってしまいます。

敦子達は犯人の正体と目的を探るためクライアントの夢の中に入り込みますが、狂ったイメージに汚染された夢の中でおぞましい罠が待ち受けていて、そして終わり無き悪夢は次第に現実に浸食してくるのでした…。

パプリカ(アニメ映画) 予告編 – YouTube

キャラクター紹介&キャスト紹介!実力派声優が勢ぞろい!

千葉敦子(ちば あつこ)/パプリカ-cv林原めぐみさん

本作の主人公。

研究所内でも一目置かれている美人のサイコセラピストです。

DCミニを使用し、別人格である少女の姿で患者の夢に潜り込み、悪夢の原因を探る、「夢探偵 パプリカ」として治療を行っています。

常に冷静沈着で理知的なクールビューティーな彼女ですが、彼女の別人格であるパプリカは天真爛漫で無邪気な少女のような姿をしているのが特徴です。

DCミニが盗まれたと知ったときには、同僚の時田の管理能力の低さに厳しい言葉を浴びせますが、彼の天才的な技術には絶大な信頼を寄せています。

装置の悪用によって引き起こされた島所長の発狂現場に居合わせて、パプリカとして所長の悪夢の中に潜って彼を現実世界へと引き戻す活躍をします。

その後も立て続けに起こる事件を食い止めるため犯人探しに奔走します。

島寅太郎(しま とらたろう)-cv堀勝之祐さん

研究所の所長であると同時にDCミニの開発担当責任者を務める、明朗快活な白髪の初老の男性です。

物語序盤でDCミニの悪用による精神攻撃を受けたことで発狂し、研究所の窓から飛び降りて大怪我を負ってしまいました。

昏睡状態のまま悪夢に捕らえられてしまいましたが、パプリカの活躍により無事に現実世界へ戻りました。

覚醒後は千葉らと協力して、事件の犯人を追っていきます。

時田浩作(ときた こうさく)-cv古谷徹さん

千葉らと同じ研究所で働く研究員の一員で、DCミニの開発者であり、天才科学者と称されている男性です。

しかし天才故に周囲の空気を読めない一面もあり、非常に子供っぽい性格をしていて千葉に叱責されることも多いです。

エレベーターから出るにも苦労するほどの超肥満体型です。

DCミニを盗んだと目されている氷室とは開発の助手であると同時に友人であったため、彼に対して疑問と怒りを覚えていました。

同僚の千葉とは親しい仲で、気さくに「あっちゃん」と呼んでいます。

粉川利美(こながわ としみ)-cv大塚明夫

悪夢に悩まされていて、旧知の仲の島所長からDCミニによる治療を紹介されたことをきっかけにパプリカによる治療を受けています。

強面だが少し抜けている面もあり、コミカルで親しみやすい男性です。

研究所を訪れた際、初対面の千葉に見惚れ、同時にパプリカの正体が彼女であることを見抜いた刑事ならではの洞察力の高さもあります。

乾精次郎(いぬい せいじろう)-cv江守徹

研究所の理事長を務める老人です。

下半身不随のため車椅子で移動をしています。

DCミニを快く思っておらず、元より危険性を重視し開発中止も検討していましたが、今回のDCミニを盗まれたことを決め手に本格的に開発の中止を目論んでいます。

小山内守雄(おさない もりお)-cv山寺宏一さん

研究所の職員である若い男性です。

千葉に好意を抱いていますが、全く相手にされず歯がゆい思いをしています。

また、優秀な時田に対して嫉妬心を抱いているなど少し影のあるキャラクターです。

パプリカの見所紹介!初見では意味が分からない⁉

所長発狂シーン

映画パプリカが狂っているといわれる所以であるシーンについて紹介します。

このシーンは、DCミニが盗まれたことが判明し、元々DCミニの開発に反対していた研究所の理事長と乾と開発を推進した時田・千葉、所長が理事長の部屋で面会したときでした。

DCミニの危険性について語る所長に対して時田たちはまだ実害は出ていない、と反論をしたところ所長の様子がおかしくなっていきます。

以下に所長のセリフを抜粋します。

”うん。必ずしも泥棒が悪いとはお地蔵様も言わなかった。
パプリカのビキニより、DCミニの回収に漕ぎ出すことが幸せの秩序です。
五人官女だってです!
カエルたちの笛や太鼓に合わせて回収中の不燃ゴミが吹き出してくる様は圧巻で、
まるでコンピューター・グラフィックスなんだ、これが!
総天然色の青春グラフィティや一億総プチブルを私が許さないことくらいオセアニアじゃあ常識なんだよ!

今こそ、青空に向かって凱旋だ!
絢爛たる紙吹雪は鳥居をくぐり、周波数を同じくするポストと冷蔵庫は先鋒をつかさどれ!
賞味期限を気にする無頼の輩は花電車の進む道にさながらシミとなってはばかることはない!
思い知るがいい!三角定規たちの肝臓を!
さぁ!この祭典こそ内なる小学3年生が決めた遙かなる望遠カメラ!

進め!集まれ!
私こそが!
お代官様!

すぐだ!

すぐにもだ!                  

わたしを迎えいれるのだ!!”

このセリフを言った島所長は直後に走り出し3階から窓ガラスを割って飛び降ります。


© マッドハウス/ソニー・ピクチャーズ

DCミニを盗み出した犯人によって誇大妄想狂の精神病患者の夢を脳内に流し込まれたことでこんなセリフを言ったのです。

直後にこの映画を象徴する、鳥居やポストといった無機物が先頭を司る悪夢のパレードの映像が流れ出し、一気に映像と音楽に引き込まれます。

このセリフはネット上で「オセアニアじゃあ常識なんだよ」という言葉として話題になり、映画をみたことはないがこのセリフは知っているという人もいるほどネットミーム化しました。

文面にすると全く訳の分からないセリフですが、島所長のテンションと勢いに押されます。

このセリフの特異性は、本当に精神病患者が言いそうな言葉でありながら、これを考えたのは今監督が自ら考えたセリフであるということです。

よくよくセリフを見ると、単語が意味不明なだけで主語と述語の文法的にはそんなにおかしい文章ではないことが分かります。

そしてその後のパレードの映像をみると、少なくともこのパレードのことを言っている言葉であることも分かるのです。

実はこの所長のセリフをはじめ、その後も幾度も流れるパレードの描写は、原作にはない表現で、今監督が自ら映像化を手掛ける際に作り出した描写なのです。

原作を踏襲した上でとはいえ、このシーンを生み出したという点だけでも今監督の奇才ぶりがよくわかります。

原作では各々の人物がみる悪夢が紡がれていますが、映画では時間的制約もあって夢のシーンを全て再現するのは難しかったそうです。

その中でも、映画を観た誰がみても一目で「悪夢」という夢のイメージを考えた時に有象無象のものたちのパレード、という表現に行き着いたそうです。


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パプリカの見所であるパレードのシーンを彩る音楽

映画パプリカを象徴するシーンであるパレードのシーンですが、無機物たちが音楽に乗って行進する時の音楽を手掛けたのが音楽家・平沢進さんです。

今監督は平沢進さんの熱狂的なファンであり、平沢さんの音楽が創作活動のインスピレーションであると公言しています。

強いメッセージ性と独特のセンスを持つ平沢さんの音楽はサイケデリック系音楽の先駆け的存在です。

今監督はこのパレードのシーンを作るにあたって、平沢さんと二人三脚で作り上げ、平沢さんの音楽があってその後に映像がついてくる、とインタビューで語っています。

今監督にとって音は大事にしており、音半分・映像半分で作品は出来ていて音と映像が合わさって100ではなく150にも200にもなっていく、と語っています。

映画の大きなテーマとなっている2面性

本作において今監督がメインテーマとして据えたものが「色々なことの二面性」です。

物語の本筋としてあるものが「現実」と「夢」、さらに主人公である千葉の別人格であるパプリカは同一人物でありながら全く異なる人格を持っていて「冷静沈着」と「天真爛漫」の2つの性格に分かれています。

さらに物語の裏主人公ともいえる、粉川警部にも2面性が関わっています。

悪夢にうなされ、島所長の紹介でパプリカによるサイコセラピーを受けている粉川刑事は、彼の夢には「あいつ」と称される顔の見えない男が出現します。


© マッドハウス/ソニー・ピクチャーズ

悪夢に登場するのは決まって担当する未解決殺人事件や、かつて見た映画の一部シーンでした。

夢に見るほど、過去には自身が撮影を行うほど映画が好きだったにも関わらず、粉川は映画への愛を否定し、なぜか夢の中で17という数字を毛嫌いします。

彼は悪夢の原因は担当する未解決殺人事件だと考えていました。

追いかけても追いかけても捕まらない犯人が諸悪の根源だと考えていました。

しかし夢の中の殺人シーンをパプリカと分析していく内に、夢の殺人シーンは射殺された被害者と犯人の顔が両方粉川本人であることに気づきます。

そこから、粉川は悪夢の原因は17歳の頃に映画の道を諦めてしまったことにあると気づきます。

「あいつ」と作っていた映画が未完成のまま制作を投げ出してしまったこと、映画監督を目指していた「あいつ」が夢半ばで早逝してしまったことを強く後悔していたことが原因でした。

映画を一緒に作っていた「あいつ」を相棒だと感じていて、彼に対して罪悪感を感じているからこそ彼の存在を無意識下に抑圧していました。

「あいつ」の存在を思い出した粉川ですが、まだ違和感がありました。

「あいつ」は本当に実在したのかー。自問自答していく内に、粉川は気づきます。
「あいつはもう一人の…俺だった。」

「あいつ」とは粉川自身であり、かつて映画監督を目指していた自分自身だったのです。

「映画を諦めた」という辛い過去を忘れたかった粉川は映画への愛を無意識に押し込んでいました。

そして自分を押し”殺す”ために、無意識に殺人シーンを重ね合わせており、自分を殺した犯人を自分自身として夢の舞台に登場させていたのでした。

「あいつ」の正体に気づいた粉川は、夢の中で殺人事件の犯人を追い詰めて、トラウマの克服に成功したのです。

粉川にとって、過去の自分と現在の自分という2面性がテーマとなっていました。

本作を考察する上で重要なことは、夢というものに対する認識です。

夢に対する世界的精神科医であるフロイトとユングの理論が軸になっています。

フロイト…
著書「夢判断」の中で、「夢とは個人の記憶から生まれ、無意識に選択される欲望や願望の表出である」としています。

人間の心には無意識の領域があり、そこに人間の本質があるとフロイトは説きます。


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ユング…
フロイトの無意識のあり方について反論する形の理論を提唱したのがユングです。

ユングは、「人が無意識状態で見る夢には、個人の記憶・体験に拠らないイメージも存在していて、無意識は個人の記憶だけで作られるものではない」と主張します。

さらに「無意識には、個人の記憶ではない人類共通の普遍的なイメージが眠っており、それは人類が脈々と受け継いできたもの」とし、それを集合的無意識と呼びました。


出典 : https://www.amazon.co.jp/

映画パプリカはこのフロイトとユングの夢に関する論理に根付いた作品で、いくつかのアイデアやイメージを2人の提唱した夢の解釈から作り上げています。

本作の冒頭は夢の中のサーカスのシーンから始まります。

今監督が公式ブログで、自身が読んだユニークな「夢の世界」という書籍から引用した、”劇場やサーカスが夢の舞台として用いられるとその夢は「大きな夢」を思わせるような独特の鮮明さと活気で満ち溢れるイメージである。
ここでいう「大きな夢」とはユングのいう集合的無意識から発生する夢であり「人類の巨大な歴史的宝庫」である”

という文から映画パプリカの冒頭にサーカスのシーンを選んだそうです。

みんなで1つのショーを囲んで観ているという様子が、人類の共通体験の具現化としてわかりやすいと感じたそうです。

パプリカはいったいどんな結末を迎えたのか?

パプリカの結末について解説していきます。

盗まれたDCミニを悪用され所長が悪夢に捕らわれてしまい、パプリカとして千葉が所長を救うべく悪夢に飛び込んでいくと、その夢の中に研究所職員であり時田の助手で、時田にとって数少ない友達だと感じていた氷室の姿を見つけます。

氷室がDCミニを盗んだ犯人であると踏み、千葉と時田、同僚の小山内という青年を加えた3人で氷室の動きを追います。

3人は氷室の自宅に到着しますが、そこは既にもぬけの殻の状態でした。

氷室の居場所を突き止めるために彼が好きだったという、今は閉園した遊園地を訪れます。

廃墟と化した遊園地のただならぬ雰囲気を感じながら奥へと進んでいくと、突然DCミニの副作用により異形と化した氷室が空から落ちてきます。

大怪我を負った氷室はそのまま昏睡状態に陥ってしまいます。

時田は開発者としての責任と、友人だと思っていた氷室から事件の真相を聞くため、自ら彼の夢の中へ飛び込んでいきます。

しかし、氷室の悪夢を支配していたのは氷室でなく黒幕が存在していて、時田はその悪夢に閉じ込められてしまいます。

閉じ込められた時田を助けるために、千葉はパプリカとして氷室の夢に入り込みます。

その夢の中で、真犯人が研究所理事長の乾と小山内であることが発覚します。

乾と小山内は氷室を使ってDCミニを手に入れ、DCミニを使いこなして覚醒状態でも夢の中に自由に出入り出来るようになっていたのです。

いったいどうやって小山内たちは氷室を取り込んでDCミニを盗みだしたのか。

パプリカは小山内に対して、「アイドルだったんでしょ、氷室君の」「その身体でDCミニを取引したんでしょ」と言い放ちます。

天才である時田に対して少なからず嫉妬心を抱いていて、また同性愛者であった氷室を取り込んでDCミニを盗ませていたのでした。

映画ではほのめかされる程度でしたが、原作小説では実は小山内と乾も肉体関係にあったことが明かされています。

小山内は千葉に好意を抱いており、千葉の肉体も精神も手に入れることを目的としており、夢の中でパプリカを捕えて磔の状態にします。

小山内はパプリカに刃物を突きつけ、皮を剥ぐと全裸の千葉の姿があらわになります。

自分を特別な人間だと自負する小山内は千葉に対して好意と共に、優秀な千葉を自分のものにしたいという欲を持っていたのでした。

小山内が千葉に対して手を伸ばそうとしますが、小山内と共に夢の中で繋がっていた乾は、低俗な欲をぶつける小山内を戒め、仲間割れを始めます。

そんな時、その夢の中になんと粉川が現れます。

自身の悪夢の中で「あいつ」とのトラウマを乗り越えた粉川は、DCミニによって繋がった夢から千葉を救出するために小山内の前に立ちはだかり、逆に小山内を自身の夢に連れ込み、拳銃を用いて小山内を撃ちます。

小山内が撃たれたことで、夢の世界が真っ暗に暗転し世界が暗闇に吸い込まれていきます。

目を覚ました千葉は島所長と合流し黒幕の乾を取り押さえにいこうとしますが、巨大な日本人形に襲われてしまいます。


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覚醒状態で夢と繋がっていた小山内が夢の世界で死んだことが現実世界での死にも繋がり、さらに多くの人の夢と現実の境界が曖昧になってしまっていたのです。

笑顔で投身自殺をするサラリーマンたち、信号待ちをしている人々が思い思いのモノに姿を変えてパレードに参加していったりと、まさに悪夢のような光景が現実となってしまいます。

そして曖昧になった世界では、千葉とパプリカが同時に存在していました。

パプリカの誘導で千葉と島は逃げますが、性格が正反対な千葉とパプリカは意見が分かれ口論になり連携が取れません。

そんな中、パレードの中に発狂して巨大なロボとなっていた時田が通りかかり、一度は無視しようとした千葉でしたが、パプリカの助言で素直になり、時田を救うために時田の元に向かいます。

しかし、説得も虚しく千葉は時田に飲み込まれてしまいます。

時田は「ややスパイスに不足、欠如はパプリカ」といい、パプリカを追い始めます。

そんな中、粉川の協力によって時田をビルに衝突させて意識を奪うことでパプリカを救います。

一方、現実を飲み込んでいた黒い穴から巨大な乾理事長が現れて現実を灰色の世界に変えてしまいます。

年のために脚が不自由であった乾は、自身の肉体を生まれ変わらせることを願っていました。

夢と現実の境界が曖昧になったことで、自身の理想の姿を顕在させた乾は、肥大化した権力と欲望を表したかのように、街を飲み込まんとばかりに巨大化します。

念願の自身の脚で立つことに成功した乾は、夢の世界だけでなく現実の世界においても支配者となるべく破壊活動を始めます。

乾に対抗するべく、パプリカは時田の中にいる千葉と一体化します。

一体化した千葉とパプリカは赤ん坊の姿となります。

巨大化した乾に対して赤ん坊の姿となった千葉とパプリカは乾が生み出した夢を吸収していきます。

みるみる内に小さくなっていく乾と、吸収することで大きくなっていく赤ん坊という対比的な光景が広がります。

遂に乾の全てを吸い込むと、巨大化した千葉の姿となったところで夢の世界は消え、青々とした空に戻り、パプリカは消えて千葉は元の姿に戻ります。

無事現実を取り戻してその後、パプリカと一体化した千葉は以前よりも素直になり、好きだった時田と結婚することになったと、粉川に報告するのでした。


© マッドハウス/ソニー・ピクチャーズ

ラストシーンでは、粉川がずっと嫌いだと言っていた映画を、パプリカの紹介で見に行きます。

パプリカは1度は観る価値がある映画!世界的な評価も高い!

夢の世界がテーマとなっていて、カオス的な音楽と映像が中心に繰り広げられる作品です。

人それぞれではありますが、夢の世界というと世界観がぐちゃぐちゃであったり一貫性がない発言や人物など、経験として身に覚えのある感覚があると思いますが、そういった感覚を意図的に味わわせてくれます。

シーンが代わる代わる変わったり、意味不明な言葉の羅列だったりと理屈の通用しない夢の世界を見事に表現していました。

ただ、悪夢として恐ろしいような光景が広がっていますが、決して無意味に怖がらせるという意図は感じません。

音楽も相まってアニメーションとしてポップな印象を醸し出しており、ある意味芸術として楽しめるようになっています。

実は、このパプリカという映画は、2010年に世界的な映画監督であるクリストファー・ノーランの「インセプション」に影響を与えた作品だとクリストファー・ノーラン自身が語っています。

90分という時間も短く感じないほど中身の詰まった作品で、難解なストーリーですが考察のしがいのある作品です。

また映像も2007年に公開された作品とは思えないほどヌルヌルとしたアニメーションになっており、時代を感じさせない今の映像技術にも引けを取らない美しい映像が楽しめます。

1度見ると何度も繰り返し見たくなる中毒性のある作品ですので、ぜひ先入観なく1度視聴していただきたいオススメの作品です!

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この記事を書いた人
FS19

田舎住み登山・キャンプが趣味のアクティブオタク。 ジャンルを問わずアニメ・漫画を楽しむ。 ここ最近アニメだけでなく声優にも手を広げ着々と沼にはまっている。

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