アニメーション制作会社紹介Part.10|アニメ業界の台風の目『ツインエンジン』【会社概要・代表作品】

本記事では、アニメ製作会社であるツインエンジンについて解説していきます。

ツインエンジンは、これまでのアニメ制作の常識を打ち破るような会社となっています。

まだまだ若い会社で、実績を積み上げている段階ではありますが、熱い思いを持っている会社で「世界中のとある1人の人生を変えるエンターテイメントを作りたい」という目標を掲げています。

アニメ業界の台風の目とも言われる「ツインエンジン」について紐解いていきたいと思います!

ツインエンジンってどんな製作会社?

ツインエンジンは、アニメーション企画の立案、オリジナル原作の開発や宣伝戦略・ビジネススキームの構築を行っている会社です。

分かりづらいですが、要は実際のアニメを作り上げているわけではなく、企画や運営をメインに行う、アニメを売り出すための戦略会社としての役割が大きく、あえて”制作会社”でなく”製作会社”と表現しています。

グループ会社に「スタジオカフカ」や「バグフィルム」など多数の会社を抱えていて、アニメビジネスの全行程を自社のグループで担っている会社です。

旧来のアニメ業界の常識であった製作委員会モデルからの脱却を目指していて、自社グループでのアニメ制作を実現しています。

また、これまでのDVD/BDを販売するパッケージ販売方式でなく、全世界配信をメインにしていて、Amazon primeやNetflixといった動画配信サービスと組んで作品を発信しています。

一般に深夜アニメのテレビ放送はソフトや原作をPRする意味が大きく、DVD/BDなどのパッケージや原作の売上で製作費を回収しています。

製作員会方式は、複数の会社が出資して資金リスクを分散し、利益が出れば出資比率に応じて分配するというビジネスモデルを取っています。

しかし近年はDVD/BD売上は落ち込んでいて、生き残るために新しいビジネスモデルを模索している中で、現社長はツインエンジンのような会社を設立したそうです。

また制作会社の質を高めることも重要視しており、アニメーターの賃金問題や育成等の業界の構造改革にも取り組んでいることも特徴です。

アニメというエンターテイメントの革命を目指しているような熱い会社です。

ツインエンジンの概要

会社名 株式会社ツインエンジン
TWIN ENGINE Inc.
設立 2014年10月1日
代表取締役 山本 幸治
所在地 東京都新宿区四谷本塩町3-3
事業内容 アニメーション作品(TV・映画・その他)に関する企画プロダクション

  • 企画開発
  • 宣伝
  • 著作権管理
  • 商品開発、販売
  • イベント運営
  • クリエイターの育成とマネージメント など

ツインエンジン 公式サイト

ツインエンジンのアニメの特徴

ツインエンジンのグループとしての特徴は、複数のスタジオを独立した組織とすることでそれぞれのクリエイティブや個性を重視することとしています。

また、ツインエンジンの方向性としては動画配信サービスと組むことを前提としており、大手の動画配信会社とは現状ではAmazonやNetflixのような海外企業であるため、海外のファンを取り込めるような作品という意識もあります。

社長の山本さんがノイタミナ時代に手掛けた、海外からの評価が高かった「カウボーイビバップ」や「攻殻機動隊」などのノウハウも活かしています。

そのノウハウを活かして企画・立案に携わった「どろろ」や「からくりサーカス」は狙い通り日本だけでなく海外評価も高い作品となりました。

ツインエンジンの代表作品一覧

ツインエンジン代表作
  • 甲鉄城のカバネリ
  • クズの本懐
  • DIVE!!
  • ゴールデンカムイ
  • からくりサーカス
  • どろろ
  • 泣きたい私は猫をかぶる
  • バビロン
  • 夜は短し歩けよ乙女
  • 地獄楽

ツインエンジンの歴史

設立は2014年です。

フジテレビで深夜アニメ枠「ノイタミナ」の編集長を務めていた山本幸治さんが同社を退社して設立していました。

また、翌年にアニメ「虐殺器官」を制作していたマングローブという会社が倒産し、その制作を引継ぐことがきっかけでツインエンジンの子会社として株式会社ジェノスタジオを設立しました。

その後グループがどんどん大きくなっていき、アニメプロモーションを手掛ける株式会社リレイションを設立、アニメ「魔法使いの嫁」の新作OADシリーズの制作を目的に子会社・株式会社スタジオカフカを設立します。

2021年には株式会社スクーターフィルムズ、株式会社バグフィルムをそれぞれ子会社として設立します。

さらに制作会社のグループ化だけでなく、ゲーム会社大手のテンセントグループ、電子書籍サービス「めちゃコミック」を運営するアムタス、同じく電子書籍サービスのBookLiveの三者と資本提携を組みます。

アニメ背景美術制作会社の株式会社キューン・プラント、映画配給会社の株式会社ギグリーボックスの株式を取得してグループ会社化するなど、アニメ制作から配信までを一貫して行うことが出来るようなグループ構成を着々と進めています。

ツインエンジンの傑作ベスト3

どろろ

戦国時代、醍醐の国の主である景光は、ある寺のお堂で12体の鬼神像に領土の繁栄を願い、その願いの引き換えに生まれた景光の子供は身体のあちこちが欠けていて、忌み子としてそのまま川に流されて捨てられてしまいます。

鬼神は景光との約束を果たして国には平安が訪れますが、ある時”どろろ”という幼い盗賊はある男に出会います。

両腕に刀を仕込む全身作り者の男”百鬼丸”は、目が見えないにも関わらず襲いかかってくる化け物を見据えていました。

百鬼丸が景光に捨てられた子供で、鬼神に奪われた人間の身体を取り戻すための旅が始まります。

からくりサーカス

莫大な遺産を相続したことで親族から狙われる少年・才賀 勝を守るために戦う拳法家の青年・加藤 鳴海と、人形遣いの女性・しろがねの運命を描いていく物語です。

鳴海との別れをきっかけに物語は2つに分かれ、勝としろがねは潰れかけのサーカスに身を置く「サーカス編」、鳴海は人類に仇なすからくり人形との戦いに巻き込まれる「からくり編」、全く異なる2つの物語は交錯しながら1つに収束していきます。

地獄楽

江戸時代末期、かつて最強の忍として恐れられていた画眉丸は死罪人として捕らわれていました。

そんな中、打ち首執行人・山田浅ェ門佐切に、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ちかえれば無罪放免になると告げられます。

画眉丸は愛する妻にもう一度会うために仙薬探しの道を選びます。

ツインエンジンの低評価作品ベスト3

バッテリー

ピッチャーとして抜群の野球センスを持つ少年・原田巧は、中学入学を機に移り住んだ山あいの街で、自分の全力投球を受け止められるキャッチャー・永倉豪に出会います。

野球部に入部した2人は、部員同士の軋轢や教師らの大人の事情に翻弄されながらも、ピッチャーとキャッチャー、2人1組のバッテリーとして成長してしていきます。

バビロン

東京地検特捜部の検事である正崎善は、製薬会社の不正事件を追う内に1枚の奇妙な書面を発見します。

そこに残されていたのは毛や皮膚の混じった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットのFの文字でした。

話しただけで相手を自殺させることができる魔性の女・マガセを捕まえるために奮闘する善ですが、自殺を合法化する流れが日本を始めとして世界中へとマガセの画策により広がっていくという物語です。

DIVE!!

中学2年生の坂井知季は、幼い頃に見た3つ年上の富士谷要一の美しい飛び込みに魅了され、飛び込みに励む毎日を過ごしていました。

友人の綾、レイジと共にダイビングクラブに通う知季でしたが、ある日謎の女性・麻木夏陽子が現れることで人生が変わっていきます。

ツインエンジンの現在

着々とグループとして成長・挑戦を続けてきたツインエンジンですが、現在制作中の作品として「クラカユバ」があります。

監督の塚原重義さんは数々の短編アニメで賞を受賞してきて、初の長編アニメの挑戦としてクラウドファンディングで資金調達を行い、目標額を達成して2024年に劇場公開が決定しました。

アニメ制作でクラウドファンディングを用いることも珍しいですが、元々ツインエンジンの新法人として設立されたEOTA(Engine of the Animation)はショートアニメを主流としていくことを目的として設立されました。

ツインエンジンがEOTAを設立してショートアニメを企画したのも、ショートならば制作コストが少ないことから若手のクリエイターもチャレンジしやすく、個性豊かな作品を作れるのではないかという思いからでした。

またSNS全盛の今なら、マーケティングの入口としてショートアニメは有効なのではないかという狙いもあります。

今はアニメ作品も無数にあり、アニメ以外のコンテンツも多くあることで視聴者の入口を作ることが非常に困難になっています。

そのため、ショートアニメをSNSに投げていくことでカジュアルに若い世代に知られていくことを目指し、ショートアニメで人気が出ることで長編に繋げていくことも出来るのではないかという思いを持っています。

今回の「クラカユバ」は元々長編を目指してクラウドファンディングを用いた作品ではありますが、この作品の出来によってEOTA発のショートアニメから長編が作られる作品が生まれるかもしれません。

まとめ

本記事ではツインエンジンという会社について解説してきました。

ツインエンジンの代表である山本さんはフジテレビでノイタミナを手掛けていた経験から、これまでの地上波とDVD/BDを売るというビジネスモデルではやっていけないと元より感じていて、配信を中心に自社工程でアニメ制作を賄うという手法を確立させています。

これまでのやり方にとらわれないやり方から、アニメ業界の革命児、台風の目だと言われている期待の若い会社です。

続々と話題作も手掛けていて、現在制作中の記事中でも紹介した「クラカユバ」もクラウドファンディングを用いた新しいやり方を用いたアニメです。

今後もどんどん目を見張るような新しいことをやってくれる会社だと思いますので、ぜひ期待して次回作も待ちましょう!

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この記事を書いた人
FS19

田舎住み登山・キャンプが趣味のアクティブオタク。 ジャンルを問わずアニメ・漫画を楽しむ。 ここ最近アニメだけでなく声優にも手を広げ着々と沼にはまっている。

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