アニメーション制作会社紹介Part.5|壮大なアクションシーン『ボンズ』【会社概要・代表作品】

本記事ではアニメ制作会社・ボンズについてまとめていきます。

数多あるアニメ制作会社の中で、創設20年ほどと比較的若い・新しい制作会社ではありますが、「僕のヒーローアカデミア」や「血界戦線」などの名作を排出している会社です。

近年は1つの時期に30~40ほどの大量のアニメが作られるようになっていて、たくさんのアニメ制作会社がしのぎを削っている中、会社毎の特徴が見られます。

その中でボンズの大きな魅力は「壮大なアクション」を売りにしています。

そんなボンズの高評価作品、また低評価を受けてしまっている作品、今後の展望などについて解説していきます!

ボンズってどんな制作会社?

ボンズは設立の背景にあるサンライズの影響もあり、ロボットモノが得意で、機械の精巧な描写が特に上手いと評価されている制作会社です。

またクリエイター先導型、と呼ばれる制作の特徴を持っています。

本来はプロデューサーや監督が先導して作り上げていくのが普通のアニメ制作において、クリエイターが前に立ち会社の方針や作風、作品の方向性を決めていく珍しい会社です。

そのため作品への愛や、作り手の細かいこだわりが感じられる映像を売りにしています。

珍しい案件にも積極的に対応していて、ロッテ×BUMP OF CHICKENのバレンタイン特別CMの映像や、ポケモン×BUMP OF CHICKEN スペシャルMVといった企画にも携わっています。

ボンズの概要

会社名 株式会社ボンズ
所在地 〒167-0021 東京都杉並区井草3丁目8-3 新中野AM1ビル3F
設立 平成10年10月
代表者 代表取締役 南 雅彦

株式会社ボンズ 公式サイト

ボンズのアニメの特徴

ボンズはアクションを得意としたアニメ制作会社です。

派手な動きのアクションシーンを描くことに関しては業界でトップクラスの実力があると言われています。

オリジナルアニメを作ることにも積極的で、「交響詩篇エウレカセブン」(ボンズとバンダイが共同で製作したメディアミックス作品)などを輩出しています。

原作があるアニメでもバトルモノやアクションが魅力の作品を扱うことが多いですが、中には少女漫画原作のものを手掛けたりと、幅広い作風にも対応しています。

またボンズが手掛けるアニメは続編が作られやすく、好きな作品が長く楽しめるのも特徴です。
(僕のヒーローアカデミア:7期、文豪ストレイドッグス:5期)

ボンズの代表作品一覧

ボンズ代表作
  • 鋼の錬金術師
  • 交響詩篇エウレカセブン
  • 桜蘭高校ホスト部
  • 東京マグニチュード8.0
  • GOSICK -ゴシック-
  • ノラガミ
  • 文豪ストレイドッグス
  • 僕のヒーローアカデミア
  • モブサイコ100
  • 赤髪の白雪姫

ボンズの歴史

1998年にサンライズという会社から8名が独立するという形で設立されました。

サンライズとはバンダイナムコフィルムワークスのアニメ制作ブランドです。

サンライズで「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」などの作品を担当していたスタッフらが「ボンズ」を立ち上げ、プロデューサーだった南雅彦が代表となりました。

英語表記は「BONES」で、英語のbone(骨)に複数形のsを付けたもので設立当初の8人だけの骨のような会社に肉をつけていこうという思いから命名されました。

独立当初はサンライズのスタジオを間借りする形で、スタッフがサンライズ時代に関わっていた作品の劇場版の実制作を請け負っていました。

2000年に初の自社元請作品となる「機巧奇傳ヒヲウ戦記」を放送し、そこから原作もののアニメ化やオリジナル作品などを手掛けていき着々と会社の規模を大きくしていき現在に至ります。

ボンズの傑作ベスト3

僕のヒーローアカデミア

全人類の8割が何らかの超常能力である「個性」を持っている超人社会が舞台。
個性を悪用する「ヴィラン」が現れてきたことでそんなヴィランを個性を活かして取り締まる、職業としての「ヒーロー」が現れます。
そんなヒーローに憧れる主人公・緑谷出久もヒーローになることを憧れますが、彼は何の個性も持たない無個性の落ちこぼれでした。

しかしある日、彼が憧れて止まないトップヒーローとの出会いをきっかけに運命を大きく変えていきます。
共にヒーローを目指す仲間、ライバルやヴィランとの出会い、戦いを通して最高のヒーローを目指していく物語です。

ジャンプの看板作品でもある作品で、激しいアクションシーンが売りの原作はボンズとの相性が抜群でした。

アニメもシーズン6まで放送されており、シーズン7の制作・放送も決定している人気作品です。

文豪ストレイドッグス

太宰治をはじめ、芥川龍之介、中島敦ら実在する文豪をモチーフとした探偵たちが活躍する異能力バトルアクションです。

主要な人物はほぼ文豪と同じ名前と誕生日、各自の能力や人物設定も文豪自身のエピソードや作品にちなんだものが多い、新感覚バトルものです。

こちらも大人気の作品で、2023年夏に第5シーズンが放送中です。

ノラガミ

黒いジャージにスカーフ姿「夜ト」(やと)は祀られる社がない貧乏でマイナーな神様でした。

自分の社を築くべく、自分の携帯番号を街なかやトイレの壁に書き込み、賽銭<5円>で人助けをする、自称デリバリーゴッドとして活動していました。

良家の令嬢・壱岐ひよりは、交通事故に遭いそうになった夜トを助けようとして、代わりに自分が交通事故に巻き込まれてしまい、それがきっかけで半妖(魂が抜けやすい体質)となったひよりは、その体質を治してもらうために、夜トと行動を共にするようになります。

人間に害を与える妖との戦いを繰り広げる一方で、夜トの秘められた過去がひもとかれていく物語です。

主題歌を手掛ける人気ロックバンドのTHE ORAL CIGARETTESの狂乱 Hey Kids!!の曲も凄くカッコいいのでオススメです!

ボンズの低評価作品ベスト3

エウレカセブンAO

西暦2025年、日本から独立した沖縄の磐戸島に住むフカイ・アオ。
彼は浜辺にいたところ、運び屋のガゼル一味に遭遇し、そこでアオはトランクから飛び出た緑色のブレスレットを拾います。

中学校の入学式の日、突如シークレットと呼ばれる怪物が現れ磐戸島を襲います。アオは幼馴染のナルを心配してナルの家に行くが、その時ブレスレットが光り「EUREKA AO」という文字が浮かびます。
そこで無くしたブレスレットを探していたガゼルという人物と遭遇します。

ガゼルはブレスレットを渡すようにアオに言いますが、アオは拒否します。
するとガゼルは日本軍の輸送艦へ向かい、アオを謎のIFOの元に届けます。
それに乗り込んだアオはIFOから「おかえり エウレカ」と表示が出され、苦難の末にシークレットを撃破すると、アオの髪色も緑へと変化します。

この事件をきっかけにアオを取り巻く環境がどんどんと変わっていくという物語です。

ボンズ制作により2005年に放送されたTVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の続編として大きな期待を寄せられていましたが、前作の評判が良かったこともあり期待を下回ってしまったこともあり低評価となってしまいました。

ソウルイーターノット!

死武専に入学した恋に恋する14歳、春鳥つぐみ。天然少女で職人の多々音めめ。キング・オブ・庶民としてつぐみに興味を抱くツンデレお姫様アーニャ・ヘプバーン。
個性豊かな3人が紡ぐ、死武専を舞台にした殺伐だけどウキウキな学園ライフを描く物語です。

2004年から2013年に月刊少年ガンガンに連載され、2008年4月~2009年3月にテレビアニメ化もされた「ソウルイーター」の外伝的作品で、本編中で描かれなかった設定を後書きに掲載するのではなくマンガで描きたいという思いから始められた作品のアニメ化作品です。

「ソウルイーター」の世界観よりも女性キャラが多めでキラキラした描写が多く、ソウルイーターファンからの評価はイマイチ獲得できず低評価になってしまいました。

THE SKULLMAN

現実世界とは異なる歴史をたどり、軍も存在する架空の日本が舞台です。

最近巷で噂になっている「スカルマン」による犯行とされる事件の取材のため、野心家のルポライターである御子神隼人は、7年ぶりに故郷の大伴市に帰って来たました。
単なる一山村に過ぎなかったが、戦後、大伴製薬を中心とする大伴コンツェルンの大規模開発によって、影の首都と呼ばれてしまっていました。

この街で隼人は、カメラマン志望の少女・間宮霧子と知り合う。霧子と共にさっそく市内で調査を開始するものの、骸骨男の手がかりはまるで得られない。

果たして大伴市に起こる事件の真相とは? そしてスカルマンとは一体何者なのか?
そんな謎を解き明かしていく物語です。

元々は少年マガジンの読み切り作品であったのですが、テレビ局から仮面をつけたヒーローモノをやりたいとの話でメディア化の話が出るも食事の時間帯の番組のキャラクターが骸骨では困るとの意見があり、スカルマンの顔が昆虫に似ていることから「仮面ライダー」が生まれました。

その後THE SKULLMAN産みの親の石ノ森さんから直々に指名を受けた島本和彦さんにより正式な続編としてTHE SKULLMANの漫画連載が開始され、後にアニメ化されました。

仮面ライダーの元となった作品で、実写ドラマも制作されるなど大きな期待を受けていましたが、アニメの出来としての評価は伸びず低評価になってしまいました。

ボンズの現在

本記事の中でも触れましたが、ボンズは既存の製作した作品の続編が作られやすいという特徴を持っており、近年の製作したアニメ、製作予定のアニメは続編のものがメインです。

2022年は「僕のヒーローアカデミア」シーズン6、「モブサイコ100 Ⅲ」、2023年は「文豪ストレイドッグス」第4シーズン、第5シーズンとなっております。

また時期は未発表ですが「SK∞ エスケーエイト」シーズン2、「僕のヒーローアカデミア」シーズン7の製作が決定しています。

長期の作品として、クライマックスに近付いて盛り上がっておりまた、長く関わっているからこそ作品への解像度も増しており、ファンとしては安心して続編を待つことができます。

まとめ

本記事ではアニメ制作会社「ボンズ」について解説してきました。

老舗のアニメ制作会社と肩を並べ、精巧な機械描写や激しいアクションなど、自社の特徴を活かしたアニメ制作を売りとしている会社です。

アニメファンから高評価を得ている作品も多く、1つ1つの作品と長く関わることも多いので固定ファンもつきやすいという強みも持っています。

今後の動向にも要注目のアニメ制作会社ですので、新作を期待して待ちましょう!

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この記事を書いた人
FS19

田舎住み登山・キャンプが趣味のアクティブオタク。 ジャンルを問わずアニメ・漫画を楽しむ。 ここ最近アニメだけでなく声優にも手を広げ着々と沼にはまっている。

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