放送から10年以上が経過している作品も……続編が期待されているアニメ8選

近年、『うる星やつら』や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚』など、アニメの放送終了から数十年ぶりに再アニメ化する作品が増えましたが、なかには原作の累計発行部数が2000万部を超える超人気作品でも続編の制作が決まらない作品があります。

本記事では、放送終了から数年経った今でも続編が期待されている8作品を紹介。

果たして、続編が制作される可能性はあるのでしょうか?

目次

少年漫画の不朽の名作『金色のガッシュ!!』



引用:[金色のガッシュベル!!|DMM TV]

『金色のガッシュ!!』は主人公の高嶺清麿と魔物のガッシュ・ベルがコンビを組み、魔界の王を目指すバトルアクション作品です。

原作は2001年から2008年に連載され発行部数は2017年の時点で2380万部を記録しており、アニメは2003年から2006年にかけて全150話が放送されました。

今でもファンから根強く愛されている作品であり、2022年3月には連載終了から約14年ぶりとなる続編『金色のガッシュ!!2』を電子書籍にて配信し、話題を集めました。

アニメ『金色のガッシュ!!』は最終章まで描かれなかった

本作では最終章となるクリア・ノート編の放送がされていません。直前のファウード編までが描かれアニメの放送を終えてしまいました。

その原因となったのが、アニメが原作に追いついてしまったことと、視聴率が低迷したことです。

原作は作者が手を負傷したことで休載を余儀なくされ、その間にアニメが原作に追いついてしまいました。そのため、アニメは途中から原作と異なるアニオリ展開を迎え視聴率が低迷し、アニメを続けることが不可能になって放送を終了してしまいます。

また、ガッシュを演じていた大谷育江さんが体調を崩し、途中から声優が後退してしまったことも視聴率が低迷した理由のひとつです。交代したのが序盤ならともかく、終盤に交代してしまったためガッシュの声が馴染まず、次第にファンが離れて行ってしまいました。

アニメ『金色のガッシュ!!』は続編が制作される可能性は低い

本作は続編が制作される可能性は低いでしょう。

本作は放送終了から約17年以上経過しているうえ、アニオリ展開で放送を終えました。アニメの続編を放送するとストーリーが食い違ってしまいます。

しかし、アニオリ展開で放送を終えた『鋼の錬金術師』や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚』がリメイクされたことを考えると、続編ではなくリメイクとして再びアニメ化する可能性があるかもしれません。

金色のガッシュ!!の作品情報

作品名 金色のガッシュベル!!
ジャンル 少年漫画、ファンタジー
放送形態 TVアニメ
放映時期 2003年4月~
アニメーション制作会社 東映アニメーション
キャスト
  • 清麿:桜井孝宏
  • ガッシュ:大谷育江
  • 鈴芽:秋谷智子
  • 恵:前田愛
  • ティオ:釘宮理恵
  • シェリー:折笠富美子
  • ブラゴ:小嶋一成
  • フォルゴレ:高橋広樹
  • キャンチョメ:菊池正美
  • ウマゴン:こおろぎさとみ
  • 清麿の父:置鮎龍太郎
  • 清麿の母:山﨑和佳奈
  • ナオミ:溝脇しほみ
  • コルル:桑島法子
主なスタッフ
  • シリーズディレクター:中村哲冶
  • シリーズ構成:大和屋 暁
  • キャラクターデザイン:大塚健
  • 脚本:橋本裕志・大和屋暁・成田良美・広平虫
  • 演出:中村哲治・川田武範・角銅博之・芝田浩樹・梅沢淳稔・地岡公俊・佐々木憲世・志水淳児 他
  • 美術:渡辺佳人
原作 コミック/雷句誠(小学館「週刊少年サンデー」)

©雷句誠/小学館・フジテレビ・東映アニメーション

魔法少女なのにダークファンタジー『魔法少女まどか☆マギカ』



引用:[魔法少女まどか☆マギカ]

『魔法少女まどか☆マギカ』(通称「まどマギ」)は5人の魔法少女が運命に翻弄される姿を描いたダークファンタジー作品です。

2011年1月から4月にかけて放送され、当初は話題にならなかったものの衝撃の第3話が反響を呼び、その後は一躍名作となりました。

放送終了後は、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞や「SUGOI JAPAN Award」グランプリなどさまざまな賞を受賞し、グッズは2013年時点で約400億円を突破しています。

アニメ続編の映画が公開されるも追加の続編の情報はなし

本作はアニメオリジナル作品のため原作がなく、アニメの放送を終えたあとは総集編の映画『[前編] 始まりの物語』と『[後編] 永遠の物語』が公開され、2013年には完全新作の続編『[新編] 叛逆の物語』が公開されました。

『[新編] 叛逆の物語』は終盤でどんでん返しが起こり、すっきりとした終わり方ではなかったため、公開当時から続編の噂が流れていました。

しかし、その後は続編の情報がないまま数年が経過してしまいます。

シリーズ開始10周年記念イベントにて続編の制作を発表

本作は2021年にシリーズ開始10周年記念イベントを開催し、そこで『[新編] 叛逆の物語』の正当な続編となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の制作が発表されます。

その後、しばらく続報はなかったものの、2023年9月10日にはYouTubeにて『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の特報第1弾の動画がアップロードされ、2024年冬に公開が決まりました。

待望の続編ということもあり、公開時期が発表されるとSNSを中心に大きく話題に上がり、Twitterでは「まどマギ」がトレンド1位に輝きました。

魔法少女まどか☆マギカの作品情報

作品名 魔法少女まどか☆マギカ
ジャンル 魔法少女、ダーク・ファンタジー
放送形態 TVアニメ
放映時期 2011年1月~
アニメーション制作会社 シャフト
キャスト
  • 鹿目まどか:悠木碧
  • 暁美ほむら:斎藤千和
  • 巴マミ:水橋かおり
  • 美樹さやか:喜多村英梨
  • キュゥべえ:加藤英美里
  • 佐倉杏子:野中藍
主なスタッフ
  • 監督:新房昭之
  • 脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
  • キャラクター原案:蒼樹うめ
  • キャラクターデザイン:岸田隆宏
  • シリーズディレクター:宮本幸裕
  • 総作画監督:谷口淳一郎・高橋美香
  • アクションディレクター:阿部望・神谷智大
  • 異空間設計:劇団イヌカレー
  • レイアウト設計:牧孝雄
  • 美術監督:稲葉邦彦・金子雄司(~第6話)/内藤健(第7話~)
  • 美術設定:大原盛仁
  • 色彩設計:日比野仁・滝沢いづみ
  • ビジュアルエフェクト:酒井基
  • 撮影監督:江藤慎一郎
  • 編集:松原理恵
  • 音響監督:鶴岡陽太
  • 音響制作:楽音舎
  • 音楽:梶浦由記
原作 Magica Quartet

©Magica Quartet/Aniplex,WR

放送終了から10年近くが経過『ノーゲーム・ノーライフ』



引用:[ノーゲーム・ノーライフ|dアニメストア]

『ノーゲーム・ノーライフ』は天才ゲーマーの兄妹が全てゲームで決まる異世界に召喚され、知識やゲームの腕前を活かし異世界で生き抜いていくファンタジー作品です。

原作はライトノベルで12巻まで発行されており、アニメは2014年4月から6月にかけて放送され、2017年には映画が公開されました。

2021年の時点では累計発行部数が600万部を突破し、放送から10年近く経つ今でも続編を望む声が上がっています。

売上があるにも関わらずなぜ続編が放送されない?

本作は放送が終わった後でも人気があり、続編の要となるDVDやBlu-rayの売り上げも好調です。

はっきりと明言されているわけではありませんが、DVDやBlu-ray の売り上げが1巻あたり5,000枚を超えていれば続編が期待できるといわれているなか、本作は1巻あたり約8,000枚を超えており、十分に続編を期待できる売上といえるでしょう。

しかし、それにも関わらず本作は続編の情報がなく、その理由も不明とされています。ファンのなかでは原作者の榎宮祐さんが体調を崩し、2018年ごろに長期休載したためではないかと噂されることがありますが、あくまで噂なので真偽のほどが定かではありません。

アニメ『ノーゲーム・ノーライフ』の続編が放送される可能性は十分高い

本作の続編が制作される可能性ですが、十分に高いと考えられます。

先ほど紹介したようにDVDやBlu-ray の売上が好調なことに加え、動画配信サービスで人気がある作品ということも、続編が期待される理由のひとつです。

近年では動画配信サービスでの再生数やランキングなどが続編の制作に大きく関わっています。そのようななかで、本作は10年近く経つ作品にも関わらず、各動画配信サービスでは多くの再生回数を記録し、いまだ根強くファンに愛されています。

榎宮祐さんの体調も回復し復帰しているので、続編の制作は期待していいでしょう。

ノーゲーム・ノーライフの作品情報

作品名 ノーゲーム・ノーライフ
ジャンル 異世界、ファンタジー
放送形態 TVアニメ
放映時期 2014年4月~
アニメーション制作会社 MADHOUSE
キャスト
  • 空(そら):松岡禎丞
  • 白(しろ):茅野愛衣
  • ステファニー・ドーラ:日笠陽子
  • ジブリール :田村ゆかり
  • クラミー・ツェル:井口裕香
  • フィール・ニルヴァレン:能登麻美子
  • 初瀬いづな:沢城みゆき
  • テト:釘宮理恵
主なスタッフ
  • 監督 :いしづかあつこ
  • シリーズ構成 :花田十輝
  • キャラクターデザイン総作画監督:大舘康二
  • 美術監督:岩瀬栄治
  • 美術設定:大平司
  • 色彩設計:大野春恵
  • 撮影監督:藤田賢治
  • 3D監督:籔田修平
  • 編集:木村佳史子
  • 音響監督:明田川仁
  • 音楽:スーパースィープ(細江慎治、佐宗綾子、江口孝宏、田中文久)
  • 音楽制作:KADOKAWA(メディアファクトリー)
原作 榎宮祐(KADOKAWA)

© 2014 榎宮祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ノーゲーム・ノーライフ全権代理委員会

男子高校生がまさかの少女漫画家『月間少女野崎くん』



出典:[月刊少女野崎くん|dアニメストア]

『月間少女野崎くん』は男子高校生で少女漫画家の野崎梅太郎と、彼に片思いをする佐倉千代が織りなすコメディを描いたラブコメ作品です。

原作は2011年から「ガンガンONLINE」で連載され、アニメは2014年7月から9月にかけて放送されました。

累計発行部数は2021年時点で800万部を超え、ガンガンONLINEの看板作品ともいえる人気作品のひとつです。

続編が制作されない理由は何?

本作の続編が制作されない理由は、ファンの間でも長らく不明とされており、単純にタイミングを逃したのではないかと言われています。

DVDやBlu-rayの売上は約10,000枚と平均を大きく上回り、原作のストックも10巻以上余裕がある状態です。動画配信サービスでもほかの続編が決まった作品と比べ、十分に再生回数が伸びています。

続編を制作される要素が十分あるのに制作されないとなると、放送から10年近く経ち制作するタイミングを逃してしまったのでしょう。鉄は熱いうちに打てといいますが、やはり続編を制作するタイミングは大切ですね。

アニメ『月間少女野崎くん』の続編が制作される可能性は低い

本作の続編が制作される可能性ですが、高いとはいえないでしょう。

続編が期待されるアニメとして名前はよく上がりますが、新しいイベントが開催されるわけではなく、話題にあがることは少なくなってきました。

売上は十分にあるので可能性がないわけではありませんが、きっかけがなければ続編の制作は厳しいでしょう。

月間少女野崎くんの作品情報

作品名 月間少女野崎くん
ジャンル 学園、コメディ
放送形態 TVアニメ
放映時期 2014年7月~
アニメーション制作会社 動画工房
キャスト
  • 野崎梅太郎:中村悠一
  • 佐倉千代:小澤亜李
  • 御子柴実:琴岡本信彦
  • 堀 政行:小野友樹
  • 若松博隆:木村良平
  • 鹿島 遊:中原麻衣
  • 瀬尾結月:沢城みゆき
  • 宮前 剣:三宅健太
  • 前野蜜也:小野大輔
  • 都ゆかり:川澄綾子
  • 鈴木三郎:宮野真守
  • マミコ:三宅麻理恵
主なスタッフ
  • 監督:山﨑みつえ
  • シリーズ構成・脚本:中村能子
  • キャラクターデザイン:谷口淳一郎
  • チーフ演出:竹下良平
  • 美術監督:河野次郎
  • 色彩設計:石黒けい
  • 撮影監督:伊藤邦彦
  • 編集:武宮むつみ
  • 音響監督:松尾 衡
  • 音楽:橋本由香利
  • 音楽制作:KADOKAWA(メディアファクトリー)
  • 製作:月刊少女野崎くん製作委員会
原作 椿いづみ(「ガンガンONLINE」/スクウェア・エニックス)

© TV TOKYO Corporation BS TV TOKYO Corporation

衝撃の第1話で一躍話題に『がっこうぐらし!』



出典:[がっこうぐらし!]

『がっこうぐらし!』は可愛い絵柄とは裏腹に、ゾンビが蔓延る世界で少女たちが懸命に生きる姿を描いたサバイバル作品です。

原作は2012年から2020年にかけて「まんがタイムきららフォワード」で連載され、アニメは2015年7月から9月にかけて放送されました。

本作は第1話の終盤まで意図的にゾンビを隠し日常系のように描かいていたことで視聴者に衝撃を与え、一躍話題になりました。

続編が制作されない理由は売上と実写化失敗のせい?

本作はたびたび続編を期待する声が上がりますが、続編が制作されない理由として売上が悪かったことと実写化が失敗したことが挙げられます。

本作はDVDやBlu-rayの売上が3,000枚をきり、続編を期待できる5,000枚を大きく下回ってしまいました。

さらに、2019年に実写映画が公開され、同年に映画の前日譚にあたる実写ドラマが放送されましたが、どちらも評価が思わしくなく売上が伸びなかったようです。

これらの理由から、続編が制作されないのではとささやかれています。

『がっこうぐらし!』の続編が制作される可能性は極めて低い

本作の続編が制作される可能性ですが、先ほどの理由から考えて制作される可能性は極めて低いでしょう。

人気が高く話題になった作品ではありますが、やはり売上を見込めないと続編の制作はできません。

ゾンビが蔓延る世界で主人公たちがどうなるのか続きが気になる方は、原作で続きを読んだほうがいいかもしれません。

がっこうぐらし!の作品情報

作品名 がっこうぐらし!
ジャンル 学園・ホラー・サバイバル
放送形態 TVアニメ
放映時期 2015年7月~
アニメーション制作会社 Lerche
キャスト
  • 丈槍由紀:水瀬いのり
  • 恵飛須沢胡桃:小澤亜李
  • 若狭悠里:M・A・O
  • 直樹美紀:高橋李依
  • 佐倉慈:茅野愛衣
  • 太郎丸:加藤英美里
主なスタッフ
  • 監督:安藤正臣
  • 脚本プロデュース:ニトロプラス
  • シリーズ構成:海法紀光
  • キャラクターデザイン:飯塚晴子
  • 脚本:海法紀光、小太刀右京、桜井光、東出祐一郎、深見真、三輪清宗、森瀬繚
原作 海法紀光・千葉サドル(芳文社)

© NITRO PLUS/ 海法紀光・千葉サドル・芳文社/ がっこうぐらし!製作委員会

外伝作品までアニメ化した王道ファンタジー作品『マギ』



出典:[マギ]

『マギ』は、アラビアンナイトをモチーフに少年のアラジンとアリババの冒険を描いた王道ファンタジー作品です。

原作は2009年から2017年にかけて「週刊少年サンデー」で連載され、アニメは1期が2012年10月から2013年3月まで放送し、2期は2013年10月から2014年3月にかけて放送されました。

累計発行部数は2020年の時点で2500万部を突破し、外伝作品にあたる『マギ シンドバッドの冒険』のアニメも2016年4月から7月にかけて放送されました。

続編が制作されないのは2期の売上が原因?

本作はアニメ2期まで放送されていますが、続編にあたる3期が制作されないのは、2期の売上が原因ではないかと言われています。

本作の1期はDVDやBlu-rayの売上が平均を大きく上回っていましたが、2期は平均を下回ってしまいました。この売上から考えて、3期を制作しても売上を得られないと思われてしまったのかもしれません。

また、ファンの間で続編が制作されないのは、話の方向性が変わったことではないかともいわれています。3期にあたる話ではこれまでのファンタジーと異なり、戦争や復讐など重いストーリーに変わってしまいました。

売上の低迷やストーリーの方向性の違いから、続編の制作が断たれてしまったのかもしれません。

『マギ』の続編が制作される可能性は極めて低い

本作の続編が制作される可能性は極めて低いでしょう。

本作は第2期の放送から10年近く経ち原作も完結していますが、続編の情報がありません。さらに、2期の後は続編ではなく外伝作品がアニメ化してしまったこともあり、続編の可能性は低いでしょう。

しかし、2022年に本作のミュージカル化が発表された時には本作の続編が期待され、SNSで「マギ 3期」がトレンド入りを果たしました。いまだファンの間では続編を望む声が多く上がっているので、可能性はゼロではないかもしれません。

マギの作品情報

作品名 マギ
ジャンル 少年漫画、ファンタジー
放送形態 TVアニメ
放映時期 第1期:2012年10月~
第2期:2013年10月~
アニメーション制作会社 A-1 Pictures
キャスト
  • アラジン:石原夏織
  • アリババ:梶裕貴
  • モルジアナ:戸松遥
  • シンドバッド:小野大輔
  • ジャーファル:櫻井孝宏
  • マスルール:細谷佳正
  • ヤムライハ:堀江由衣
  • シャルルカン:森久保祥太郎
  • ティトス・アレキウス:松岡禎丞
  • スフィントス:逢坂良太
主なスタッフ
  • 監督:舛成孝二
  • シリーズ構成:吉野弘幸
  • キャラクターデザイン・総作画監督:赤井俊文
  • コンセプトデザイン:竹内志保
  • エフェクトアニメーション:橋本敬史
  • 美術監督:川本亜夕
  • 美術設定:谷内優穂
  • 色彩設計:鈴木依里
  • 撮影監督:関谷能弘
原作 大高忍(「週刊少年サンデー」/小学館)

© 大高忍/ 小学館・マギ製作委員会・MBS

「鬱くしい」と称される独特の世界観『宝石の国』



出典:[宝石の国|アフタヌーン公式サイト]

『宝石の国』は、人間が絶滅した世界で生きる人の形をした宝石たちの日々や月人との戦いを描いたSFファンタジー作品です。

原作は2012年から「月刊アフタヌーン」で連載されており、アニメは2017年10月から12月にかけて放送されました。

本作は「鬱くしい」と称される鬱々とした美しさで人気があり、累計発行部数は2017年時点で140万部を突破しています。

続編が制作されるのも時間の問題?売上や原作ストックは十分ある

本作は2017年にアニメが放送されて以来、続編の情報がありません。

しかし、DVDやBlu-rayの売上は平均で6,000枚を超えており、続編の期待は十分にできます。また、原作のストックは1期が5巻までの内容をアニメ化しているのに対し、現在12巻まで発売されており、ストックも十分あるといえるでしょう。

本作はフルCGで制作されているので1期を制作するのにかなりの時間を要しています。もしかしたら、続編を制作するのも通常のアニメより時間がかかるのかもしれません。

『宝石の国』の続編が制作される可能性は高い

本作の続編が制作される可能性は十分に高いといえるでしょう。

先ほど紹介したように、売上や原作のストックは十分です。ファンからも続編を期待する声が多く上がっており、新刊が決まり『宝石の国』がTwitterのトレンド入りをした時には、「2期かと思った」とつぶやく人もいました。

これだけ続編が制作される条件を満たしているので、期待してもいいでしょう。

宝石の国の作品情報

作品名 宝石の国
ジャンル SF、ファンタジー
放送形態 TVアニメ
放映時期 2017年10月~
アニメーション制作会社 オレンジ
キャスト
  • フォスフォフィライト:黒沢ともよ
  • シンシャ:小松未可子
  • ダイヤモンド:茅野愛衣
  • ボルツ:佐倉綾音
  • モルガナイト:田村睦心
  • ゴーシェナイト:早見沙織
  • ルチル:内山夕実
  • ジェード:高垣彩陽
  • レッドベリル:内田真礼
  • アメシスト:伊藤かな恵
  • ベニトアイト:小澤亜李
  • ネプチュナイト:種﨑敦美
  • ジルコン:茜屋日海夏
  • オブシディアン:広橋涼
  • イエローダイヤモンド:皆川純子
  • ユークレース:能登麻美子
  • アレキサンドライト:釘宮理恵
  • 金剛先生:中田譲治
  • スフェン:生天目仁美
  • ペリドット:桑島法子
  • ウォーターメロン・トルマリン:原田彩楓
  • ヘミモルファイト:上田麗奈
  • アンターク:伊瀬茉莉也
  • パパラチア:朴璐美
  • ヘリオドール:M・A・O
  • ウェントリコスス:斎藤千和
  • アクレアツス:三瓶由布子
主なスタッフ
  • 監督:京極尚彦
  • シリーズ構成:大野敏哉
  • キャラクターデザイン:西田亜沙子
  • CGチーフディレクター:井野元英二
  • コンセプトアート:西川洋一
  • 色彩設計:三笠 修
  • 撮影監督:藤田賢治
  • 編集:今井大介
  • 音楽:藤澤慶昌
原作 市川春子(「月刊アフタヌーン」/講談社)

© 2017 市川春子・講談社/「宝石の国」製作委員会

京アニならではの美しい作画で描く日常ミステリー『氷菓』

出典:[TVアニメ「氷菓」京アニサイト | 京都アニメーション]





出典:[TVアニメ「氷菓」京アニサイト | 京都アニメーション]

『氷菓』は古典部に所属する4人の高校生が日常に潜む謎を解き明かしていく青春ミステリー作品です。

原作は2001年から刊行されている小説で、アニメは2012年4月から9月にかけて放送されました。

アニメ制作は神作画で有名な京アニが手がけ、美しい作画や平和なミステリー要素が話題を呼び、放送終了から10年近く経つ今でも続編を望む声が多く上がっています。

続編が制作されないのは原作のストックが原因?

本作はアニメの放送終了から10年近く経ちますが、続編の情報はありません。

DVDやBlu-rayの売上は好調なので、考えられるとしたら原作のストックが問題でしょう。

本作の1期は原作4巻までと6巻の一部のエピソードがアニメ化されており、原作のストックは残り2冊分しかありません。続編を制作するには心もとないストックですし、最新巻の6巻が発売されたのは2016年なので、原作のストックが溜まる可能性は低いでしょう。

『氷菓』の続編が制作される可能性は低い

本作の続編を望む声は多いものの、原作のストックから考えて本作の続編が制作される可能性は低いでしょう。

売上は十分にあったとしても原作のストックがなければ、やはり続編は作れません。原作の新刊も2016年以降は発売されていないので、続編の可能性は残念ながら絶望的でしょう。

氷菓の作品情報

作品名 氷菓
ジャンル ミステリー
放送形態 TVアニメ
放映時期 2012年4月~
アニメーション制作会社 京都アニメーション
キャスト
  • 折木奉太郎:中村悠一
  • 千反田える:佐藤聡美
  • 福部里志:阪口大助
  • 伊原摩耶花:茅野愛衣
  • 折木供恵:雪野五月
  • 遠垣内将司:置鮎龍太郎
  • 入須冬実:ゆかな
  • 糸魚川養子:小山茉美
  • 十文字かほ:早見沙織
  • 江波倉子:悠木碧
主なスタッフ
  • 監督:武本康弘
  • シリーズ構成:賀東招二
  • キャラクターデザイン:西屋太志
  • 色彩設計:石田奈央美
  • 美術監督:奥出修平
  • 撮影監督:中上竜太
  • 設定:唐田洋
  • 編集:重村建吾
  • 音響監督:鶴岡陽太
原作 米澤穂信(角川文庫)

© 米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会

まとめ

売上や原作のストック、タイミングなどさまざまな要素がかみ合わないと、どんな人気作品でも続編の制作は難しいのかもしれません。

しかし、一方で『TIGER & BUNNY』のようにファンが根強く作品を愛せば、10年以上の時を経て続編が放送される可能性があります。

一ファンとして続編を望むなら作品の売上に貢献して、根強く愛されるようにコンテンツも盛り上げることが大切なのかもしれません。

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この記事を書いた人
林星来(@seira_hayashi)

プロフィール文:2023年より本格的にWEBライターとして活動中。幼い頃にたまたま見た深夜アニメをきっかけにアニメオタクの道へ。ジャンルを問わず放送中のアニメから過去作まで毎日アニメを見ています。人生で最も影響を受けた作品は『コードギアスシリーズ』。

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