「パッショーネ」だからできた!アニメ「見える子ちゃん」の”ホラー × コメディ × フェチシズム”の絶妙なバランス
2021年秋で話題となったホラー×コメディアニメ「見える子ちゃん」の放送が終了したが、2期制作の可能性や今後のグッズ展開など、まだまだ話題の中心となっている。
そこで今回は、これからブルーレイやAmazon primeなどで見ようという方のために、今一度「見える子ちゃん」の魅力を再確認したい。
目次
アニメ「見える子ちゃん」とは?
まず、「そもそも見える子ちゃんってどんなアニメ?」という方もいるかと思うので、改めて。
『見える子ちゃん』(みえるこちゃん)は、泉朝樹による漫画作品。
2018年11月2日より『ComicWalker』(KADOKAWA)にて連載を開始し、2021年7月16日より『ComicWalker』内の新レーベル『WebComicアパンダ』に移籍して連載中。
単行本は2019年4月22日より刊行されている。2018年、泉朝樹が本作品をTwitterで発表したところ、6万回以上リツイートされ、18万以上のいいねを獲得するなど話題となり、同年11月2日よりComicWalkerで連載を開始した。
2021年10月から12月までテレビアニメが放送された。(「見える子ちゃん – Wikipedia」より引用)
完全にWikipediaの引用で申し訳ない。
内容は簡単に言えば、主人公の四谷みこが全力必死で霊を無視しまくるという話だ。
原作はComic Workerで一部読めるので、原作から読みたい派の方はぜひ。
SNS発で商業誌に移行した漫画は最近多いが、その中でも成功例の部類だ。
本作品は“ホラー×コメディ”という新たな切り口で話題になったわけだが、ここではあえて、本アニメの隠れた魅力である”フェチシズム”に言及したい。
「見える子ちゃん」の細かい仕草から垣間見えるフェチシズムのこだわり
アニメ「見える子ちゃん」には、思わずため息が出るほどのフェチシズムが様々なシーンに散りばめられている。
他のアニメコラムサイトでは扱えない(というか扱いたくないであろう程の)キモさで詳細に解説したい。
※以下の時間はAmazon prime基準
※ネタバレ回避のため具体的なシーンの解説は避けているので、ぜひ実際に見て頂きたい。
1話 – トイレのシーン(09:50-09:53)
下着のみ脱ぐシーンは世の中の多くの萌え系アニメでいくらでもあるのだが、このわずか3秒はどのアニメの同シーンよりもこだわりを感じた。
「神は細部に宿る」という言葉がふさわしい。その後のローアングルも素晴らしいの一言。
1話 – 探しものシーン①(12:06-12:11)
トイレのシーンと合わせて、この時点で「四谷みこは足です、足なんです」という制作会社の強いメッセージを受信した。
制作スタッフの変態芸が冴え渡る。
1話 – 濡れたスカートを絞るシーン(12:50-12:54)
王道だが、足キャラに絶対領域は欠かせない。
「1話でフェチ詰め込みすぎじゃね?」とは思ったが、最高なので問題ない。
1話 – 霊に震えるシーン①(15:15-15:17)
スカートの裾を握って震える姿になぜ惹かれるのか。
それは、尿意を催す姿を想起するからに他ならない。
1話 – 霊に震えるシーン②(17:40-17:43)
パジャマから薄く見える下着のラインや服のシワなど、震えるほどのこだわりを感じる。
制作スタッフももはやノリノリのではないかと勘違いしてしまう。
1話 – 探しものシーン②(18:13-18:18)
『Hey尻、1話だけで何回見せつけてくるのか教えて!』
2話 – 早朝のシーン(19:44-19:47)
と思ったらヘソもあったか・・・!!
・・・など、1話だけでもこれだけの数がある(筆者の性癖によりかなり偏りがあるが)
「死んでも継続視聴させる」という制作会社の執念のようなものを感じる。
挙げ出すとキリがないため、あとはぜひ自身で視聴してほしい。
みこは足、ハナは胸、ユリアはマスコット。
これだけ覚えておけば問題ない(白目)
一方でキッチリと押さえられているホラー演出
もちろん、ホラー演出も馬鹿にできないというか、むしろ結構怖い。
地獄の使者のような悪霊がわんさか出てくる。
この悪霊達を必死で無視するのが「見える子ちゃん」の醍醐味なのだが、正直のところ筆者なら1週間で発狂する自信がある。
なお、怪異の造形については作者の泉朝樹氏もこだわりがありそうだ。
・・・と思ったら絶妙なところで笑いに持っていくセンス
さらに、怖いだけでなくいいオチをつけてくれるのもまた魅力の1つだ。
父親が悪霊と普通に喋っていたり、ただの巨乳大好きエロ幽霊だったり。
(個人的にはこのエロ幽霊こそが本作品のMVPだと信じて疑わない)
なんとなくクスリと笑わせる温度感が好印象。
ちなみに、公式twitterでも「化け物総選挙」企画をやっていたりと遊び心満載だ。
“ホラー × コメディ × フェチシズム”の「メリハリ」ではなく絶妙なバランスで混ざっている
また、本アニメにはもう1つのポイントがある。
「見える子ちゃん」は、ホラー・コメディ・フェチシズムの3要素で構成されているが、決してそれらについてメリハリをつけているわけではない。
こういう書き方をすると少々分かりにくいかもしれない。
簡単に言うと、ホラーシーン、コメディシーン、フェチシズムシーンで分けられているわけではなく、全てが絶妙なバランスで混ざっているのだ。
ホラーな空気感の中、ヒロインのフェチシーンが挟まれつつプチ笑いを織り交ぜる。
「何それ意味わからん」と思うかもしれないが、それによって独特な雰囲気を醸し出しており、それこそが本作品の魅力を最大限に引き出しているのかもしれない。
さて、ここまでアニメ「見える子ちゃん」の魅力を紹介したわけだが、”ホラー × コメディ”である本作品に”フェチシズム”という要素を加えてさらに目を離せないアニメにまで仕上げられたのは、他でもないアニメ制作会社「パッショーネ」の実力といえる。
「見える子ちゃん」のアニメ制作会社「パッショーネ」
「パッショーネ」は、2011年に設立したアニメ制作会社だ(ジョジョ5部のイタリアンマフィアではない)
特に直近では大きな話題となった「ひぐらしの泣く頃に 業・卒」を制作した会社として知られている。
代表作としては以下の通り。
・ひぐらしのなく頃に 業・卒(公式サイト)
・異種族レビュアーズ(公式サイト)
・ハイスクールDxD HERO(公式サイト)
・citrus(公式サイト)
上記のアニメをいくつかでも見たことのある方なら、すでにお気づきかもしれない。
そう、どのアニメもフェチシズム全開なのだ。
これこそが「パッショーネ」最大の強みなのではないだろうか。
一般作品は、絶妙なさじ加減でエロ要素を織り交ぜてくれる。
最初からエロ要素多めの作品も、これでもかというほどに艶っぽくしてくれる。
もちろん、原作を軽視してしているという意味ではない。
原作の魅力をきっちりと押さえつつ、さらに「フェチ」を付与するテクニックに長けているのだ。
単に「質アニメ」というだけではアニメ売上を伸ばすのが困難となっている昨今において、作品をヒットさせる方法を心得ている「戦略的な制作会社」といえるのではないだろうか。
アニメ「見える子ちゃん」2期制作を強く望む
原作を読んでいる方はご存知かと思うが、「見える子ちゃん」はここから更に盛り上がっていく。
ストーリーは少しずつ核心に近づいていき、さらにあのキャラが再登場したり云々・・・・。
まだまだ面白くなっていくのだ。
しかし残念なことに、twitterのハッシュタグ「#見える子ちゃん」を分析した結果、そのトレンド性は大幅に低下している。
もちろん、放送終了すれば低下するのは当然であり、また今後のグッズやイベントなどの展開次第ではまた変動する可能性はあるだろう。
とはいえ、アニメ効果で売上が伸びトレンド性を維持する漫画も多いのも事実だ。
このままでは2期制作が危ぶまれるかもしれない。
「見える子ちゃん」原作漫画、アニメ、制作会社「パッショーネ」。
コラムニストとしてだけでなく、一消費者としてもそれぞれ引き続き応援していきたい。
見える子ちゃんの基本情報・主な配信サイト
作品名 | 見える子ちゃん |
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ジャンル | ホラーコメディ |
放送形態 | TVアニメ |
放映時期 | 2021年10月~12月 |
アニメーション制作会社 | Passione |
キャスト |
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主なスタッフ |
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原作 | コミック/泉 朝樹(WebComicアパンダ連載/KADOKAWA刊) |
「見える子ちゃん」の主な配信サイトをチェック!
配信サイト名 | 配信状況 | 配信リンク・特典 |
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※初回31日間無料(31日経過後は自動継続となり、その月から月額料金全額がかかります。)
©泉朝樹・KADOKAWA刊/見える子ちゃん製作委員会
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